『北前船浪漫紀行』

FM札幌しろいし局放送の「チエンバリスト明楽みゆきの浪漫紀行」の「すすめ北前船」をFBとブログで発信しています

「すすめ北前船」第18回(江差)

2021年1月の放送は、前半江差いにしえ資源研究会」代表の室谷元男さん。

室谷さんのこれまでの活動については、この後で紹介している。
 

今回は、室谷さんの紹介で江差追分会館の元館長・松村隆氏(95才)のお話を紹介する。

 松村さんは著書『江戸花街風土記』(2021.1月文芸社発行)から、江差の庶民文化、芸能について語っている。

 かって江差の浜小屋は、北前船で賑わう花街の中心にあり、何十軒もの茶屋があった。 この花街にあった芸が江差の文化の根源になり、これが江差追分へと発展していったという。

 この表紙は300年前の江差屏風で、この町で暮らしに根付いた人々の生き様を松村さんは詳しく語っている。

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 松村隆氏の書籍(明楽さん提供)

 
以下は、2017年11月と12月そして2018年8月3回の放送をまとめたもの。

 
 掲載の写真は  ゲスト室谷元男さん提供。

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  室谷さんは、「いにしえ街道歴史まち商店街」の立役者で「江差いにしえ資源研究会」代表として活躍されている。 
 いずれの放送も、北前船とニシン漁で繁栄していた江差町まちおこしに繋げてきた想いが伝わってくる。
  
 2017年の放送では、約30年前、兵庫県淡路の津名港で復元された高田屋嘉兵衛の辰悦丸が、瀬戸内海から日本海を北上、多くの港のある町を巻き込んで江差港に入港した感動を語ってる。
 この時の感動が、室谷さんの町おこしに繋がったようだ。
 この辰悦丸の航海はNHKが追い、日本海の港町に大旋風を巻き起こしていたと明楽さんも語っている。

 


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 明楽さんと右の室谷さん
 室谷さんは、毎年8月9日から11日まである「姥神大神宮渡御祭」も語っている。


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 3日間、祇園囃子にのって江差の町を練り歩き最も古い神輿は、江戸期に大阪で制作されたものがあり京都の祇園祭に似た所がある。
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 披露される、武者人形、能楽人形、文楽人形、歌舞伎人形は、時代を反映した人物で製作され、豪華13台の「ヤマ」が使われ、地区の宝物として各町内で大切に管理していた。
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 毎年、夏休みに合わせ子供達が練習する等、町全体でこの祭りを支え、江差で生まれ育った人は、「この祭りに合わせ帰郷する人は多い」と、江差から坂越に来られた江差コンベンション協会の西海谷さんもこの放送で語っている。


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江差町は、2017年4月北海道で初めて単独で日本遺産の認定を受けて、この祭りも構成文化財である。 
 
 そのストーリーは、「江差の五月は江戸にもない -ニシンの繁栄が息づく町-」という有名な言葉。
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 「かもめ島」が天然の良港になり、北前船が沢山入港しニシンで反映出来た背景を紹介。
 
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 「かもめ島」も、日本遺産の構成文化財で、鳥取の「鳥ヶ島」の瀬戸内海の坂越の「生島」も「島」が構成文化財になっている。
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 江差と青森は、ヒバ 伝統芸能での交流も紹介している。
 江差西本願寺でヒバサミットが開催は、津軽海峡を挟んだ津軽半島下北半島江差をヒバで繋げる素晴しい試み。

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 かつて北前船の乗せたヒバが各地の神社の建築にも使われた歴史の軌跡が、現代の繋がりをチエンバロ演奏と北前船の講演があった。
 

 
 伝統芸能での交流は、国交省の全国の半島交流の企画が10年程前に始まったのをきっかけに、下北半島津軽半島の交流が始まったもの。
 

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津軽海峡をまたぐと、郷土芸能にも違いがあり江差津軽、下北との交流も紹介している。
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 青森の福浦地区の「漁民歌舞伎」は、県無形民俗文化財に指定され、明治時代に、上方の歌舞伎役者の中村菊五郎とその妻が福浦に訪れた際、地元の人々に歌舞伎を教えたのが始まり。冬の楽しみのなかった福浦の人々に受け継がれている。
 この放送から小豆島の農村歌舞伎を思いだした。

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 また2018年9月21日第56回江差追分の全国大会、翌22日のイベント(写真)の紹介があった。
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日本海側の各地から、北前船で運ばれてきた人形の話から人形祭りの話もあった。

 

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これらの放送は、いずれも北前船とニシン漁で繁栄していた江差町で、それを今に伝える「姥神大神宮渡御祭」でまちおこしに繋げてきた想いを熱く語っている。