「名城巡りと北前船の旅」

FM札幌しろいし局放送の「チエンバリスト明楽みゆきの浪漫紀行」を企画をしたものを紹介している

すすめ北前船第35-2(発刊によせて)&はじめに

 

    発刊によせて  寺井秀光(赤穂市坂越在住)

この本を書かれた矢竹さんを除く、われわれ「坂越のまち並みを創る会」のメンバ-は最初、北前船に関する知識はほとんど持っていなかった。

当然興味すらなかった。ただ「まちづくり」をする上での目標なり何か核になるものを探していた。ここ坂越は北前船とは関係ないと考えていたからだ。

ところが姫路歴史博物館で開かれた講演会に参加したところ坂越には多く北前船が寄港していることを聞かされて驚いた。と同時になんとかこれを利用してまちを活性化できないものかと思った。

その思いに火をつけたのがボランティアガイドとして「まち並みを創る会」に入ってきた矢竹さんだ。

お城巡りと北前船が趣味だという彼は坂越の旧浦会所にあった一枚の絵に興味を持ち、坂越と北前船の関係に思いを馳せていたところで、お互いの思いが一致した。

その後北前船フォ-ラムに参加し、矢竹さんが各地の寄港地を精力的に訪問し、多くの人との出会いが生まれ札幌の明楽みゆきさんとのfm番組と出会い、その放送をまとめたのがこの本である。

この本を通じて、その当時多くの物資と共に今も各地に残る多くの文化を運んだ北前船の功績は多大のものである。

日本における大航海時代を築いた帆船にロマンと歴史にもっと多くの人が興味と関心を持っていただけたらありがたい。

現代における北前船は人と人の交流を活発にし、観光等を通じて少子高齢化に悩む地方の都市を元気にする、そういったものにぜひなって欲しいと考えています。

そして日本遺産を獲得した我々はいかにそれを利用するかが今後の課題である。