掲載写真は、有田町役場提供です。
今回は(11月9日放送)2018年10月に2週放送された『ブラタモリ』(有田焼)の番組の案内人佐賀県立九州陶磁文化館の鈴田由紀夫館長は、有田焼を40年研究されている方。
鈴田さんは、松前の勝山城跡で大量の古伊万里が発見されたと北前船との関わりを紹介している。
続日本100名城ガイドブックには勝山城が掲載されている。
ブラタモリでは、江戸から明治にかけて北前船の港町として栄えた兵庫津、米の倉庫や飛島の役割を紹介した酒田、尾道、倉敷と北船寄港地として日本遺産に認定された地域が紹介された。
有田焼は江戸時代は古伊万里とよばれ、日本海側や松前等で大量に発見され、伊万里港から「芦屋の旅ゆき商人」がほぼ全国に運んでいた。
日本の磁器の発祥地有田には、江戸時代にヨーロッパでも大ブームを巻き起こした「世界の有田焼」があり、この磁器にタモリさんと鈴田館長が、有田焼に挑んだ初代柿右衛門の知恵と工夫まで紐解いている。
最初に行ったドイツの宮殿を再現した有田焼テーマパークの館内には、最高級の有田焼がずらりとあり、万国博覧会にも出品された超巨大花瓶についてはこのFM放送でも紹介があった。
有田焼誕生の原点を求めて訪れたのが江戸時代の「陶石」の泉山採石場。
泉山採石から、地質・地形・歴史の3つの切り口で紐解いている。
ブラタモリのHPには、有田焼誕生を支えてた自然の奇跡の石を生み出した背景をくわしく紹介している。
今回のインタビューでは、鈴田館長が有田の泉山の原料について、これ迄わからなった謎が解けたとタモリさんの興味のお陰だと語る。
有田は岩山が美しくこの内、泉山だけが焼き物の原料の石が採れた背景を圧力鍋の例で説明している。
泉山近くは、火山があった地形で250万年かけてこの奇跡の原料が採れるようになったプロセスも紹介している。
15代目柿右衛門の制作現場に鈴田館長と訪問する場面がある。
柿右衛門の基本となる赤絵の初代の知恵の秘密をこのfm放送でわかりやすく鈴田さんが説明している。
15代目柿右衛門さんが登場して制作現場にテレビカメラが入り、柿右衛門釜を説明。
「赤絵町1丁目1番地」近くの赤絵町の具屋さんの店をタモリが紹介。
明治に入ると電気を通さない磁器は、電信や電気の電柱等で使われるガイシとして脚光を浴びる。
この碍子で有田は潤い、今もある工場の方の話に、ガイシ好きのタモリさんは感激している。
今回のインタビューでは鈴田館長が、これまで誰も注目していなかったガイシが注目され、多くの方が訪れるようになったと語っている。
「世界の有田焼」は、自然の恵みに加え、初代柿右衛門の赤絵の知恵、それを支えた人達、明治に入りガイシに支えられていた事も紹介された。
『ブラタモリ』はシリーズになっておりこれが書籍になる日が楽しみだと明楽さんは放送をまとめている。
尚、鈴田館長のインタビューは、「すすめ!北前船」第9回(古伊万里)と