「名城巡りと北前船の旅」

FM札幌しろいし局放送の「チエンバリスト明楽みゆきの浪漫紀行」を企画をしたものを紹介している

第74回 名城巡りと北前船の旅 香川県小豆島町の内海八幡神社

第74回 名城巡りと北前船の旅 香川県小豆島町の内海八幡神社 掲載写真は 内海八幡神社黒木治夫宮司氏の提供。 2023年3月、香川県小豆島町にある内海八幡神社に、輪島塗の絵馬が掲げられていると地元の金両醬油の藤井保壽オーナーから連絡があったので、土…

名城巡りと北前船の旅第73回 津山藩の舟運と西大寺港

名城巡りと北前船の旅第73回 津山藩の舟運と西大寺港 津山城近くの津山郷土博物館・学芸員 東万里子氏に津山藩の飛び地小豆島で、元赤穂藩士、鞍懸寅二郎の活躍について取材し文献も見せて頂いたのが2017年12月だった。 津山徳森神社の小豆島の常夜灯(筆者…

「名城巡りと北前船の旅第72回 」平戸城と出島(長崎県)

平戸と出島の交易 長崎県平戸市文化交流課・学芸員 前田秀人氏の話から紹介する。 平戸市は2005年周辺の島々、対岸の九州本土の田平町等と合併し本土にも広がった。 (写真は国交省HPより) 平戸島にある、平戸城(日本100名城)の藩主松浦氏は、中世の頃か…

「北前船寄港地船主集落の旅」第16回 盆踊り坂越(赤穂市)等

16回 盆踊り 盆踊りについて、兵庫県赤穂市・岡山県笠岡市・愛媛県大洲市の方に明楽みゆき氏のラジオ番組で話して頂いた。 最初は、坂越の盆踊り保存会の篠原氏会長の話から紹介する。 篠原氏は、愛媛県青島や岡山県白石島にも行きその違いを研究している。 …

「名城巡りと北前船の旅」第71回利根川の舟運①

利根川の舟運① 群馬から埼玉そして千葉の太平洋に流れる利根川沿いに、続日本100名城の沼田城と日本100名城(箕輪城、鉢型城、忍城、佐倉城)そして関宿城があった。また利根川の東遷で活躍したのが佐原の伊能忠敬だった。 今回は沼田城と関宿城を紹介…

「名城巡りと北前船の旅」第70回南海路①

南海路① 西廻り航路で北前船が航行する前から、大坂ー江戸間を往来した廻船があった。 その船は菱垣廻船と呼ばれ、この菱垣廻船や樽廻船にも尽力した田沼意次の話を、静岡県牧之原市史料館・学芸員 長谷川倫和氏に、そして神奈川県平塚市博物館・学芸員 早田…

「名城巡りと北前船の旅」第69回 対馬(長崎県)と田代(佐賀県)

第69回 対馬(長崎県)と田代(佐賀県) 長崎県対馬歴史研究センターで近世史を研究されている学芸員 丸山大輝氏のお話から紹介する。 長崎県には日本最多971の島があり、対馬・壱岐・五島は大陸との最前線に位置し、国境の島だったことから文化財が数多く残…

「北前船寄港地・船主集落の旅」 第15回長岡

第15回 長岡 新潟の港の歴史を紹介している新潟市歴史博物館・学芸員 安宅俊介氏に、長岡藩領だった頃の信濃川左岸河口、新潟港の話をしていただいた。 提供 新潟市歴史博物館 長岡藩は、新潟町の港に元和2年(1616)奉行所を置き港を管理していた。 河村瑞…

「名城巡りと北前船の旅」第68回 備中松山城(玉島)

第68回 備中松山城(玉島) 岡山県立博物館館長(学芸員)だった田村啓介氏は退官後故郷高梁市教育委員会の参与として活躍中の方である。 「備中松山城」(日本100名城)は天守が現存する、国内に12残る天守の一つで「天空の山城」と言われている。高梁川…

『名城巡りと北前船の旅』第67回福知山城(由良川)

第67回福知山城 福知山城(続日本100名城)について福知山市文化財保護係の松本学博さんに話していただいた。 福知山城は光秀が天正7年頃(1579)築城したが、当時から残る個性豊かな石垣と、北近畿唯一の天守が魅力である。 光秀は福知山に市民から慕われ…

「名城巡りと北前船の旅」第66回水戸城(和算)

第66回水戸城(和算) まず始めに、 水戸市教育委員会歴史文化財課 世界遺産係長・藤尾隆志氏の話から紹介する。 水戸城(日本100名城)は、鎌倉時代の創建で天守閣がなく土塁や空堀で構成されている。江戸期に水戸徳川家の藩庁になった。 復元された「大手…

「名城巡りと北前船の旅」 第65回 丸亀城

第65回 丸亀市・多度津町・琴平町 最初は、丸亀市教育委員会文化財保存活用課・課長 東信男さんに丸亀城(日本100名城)と、丸亀市の日本遺産について話していただいた。 2015.7 丸亀城は、昔のままの天守が残る12ヶ城の一つで、昭和25年重要文化財に指定…

「名城巡りと北前船の旅」第64回 広島城(宮島・安芸津)

第64回 広島城(宮島・安芸津) 始めは、日本100名城の広島城について広島市文化財団広島城主幹学芸員・小林奈緒美さんの話です。 広島城(2016.7 筆者撮影) 吉田郡山城(安芸高田市・日本100名城)城主だった毛利元就の孫輝元は、山城が主流だった時代に、…

「名城巡りと北前船の旅」 第63回首里城

第63回(首里城)沖縄には首里城、中城城(なかぐすくじょう)、今帰仁城(なきじんじょう)の3つの日本100名城と、座喜味城(ざきみぐすく)と勝連城(かつれんぐすく)の2つの続日本100名城がある。これらの城は、2000年何れも世界遺産に登録された。 出…

「北前船寄港地・船主集落の旅」 第14回 南越前町

第14回 南越前町 2017年北前船寄港地・船主集落として日本遺産に認定された南越前町から右近家に関わる3人のゲストを紹介する。 一人目は、南越前町の斡旋で「河野北前船主通り案内の会」会長・千馬仁視さんのインタビューからです。 (写真 南越前町提供)…

『名城巡りと北前船の旅』第62回岡山城(日生・牛窓)

第62回岡山城(日生・牛窓) はじめに、岡山市産業観光局 観光振興課 岡山城の学芸員 小野田伸さんにFM番組のインタビューを紹介する。 岡山市観光連盟 提供 岡山城(日本100名城)は、秀吉の指導を受け宇喜多秀家が慶長2年(1597)に完成する。3年後、関ヶ…

「北前船寄港地・船主集落の旅」第13回 酒田市・鶴岡市

第13回 酒田市・鶴岡市 庄内酒田古文書館館長で地域史研究者 ・杉原丈夫さんのインタビューから紹介する。 杉原さんの近著『北前船と酒田』『絵図面の世界』の紹介と、酒田と薩摩の繫がりを本間郡兵衛と西郷隆盛の関係から話して頂いた。『北前船と酒田』は…

『名城巡りと北前船の旅』第61回松坂城

北海道の名付け親「松浦武四郎」と、松坂城下の白子港の船頭の「大黒屋光太夫」の話です。 まず三重県松阪市の松浦武四郎記念館・学芸員 山本命さんの 松坂城(日本百名城)と「松浦武四郎」の話からです。 松坂城は蒲生氏郷が築城し(1588)城下を整備と、…

「北前船寄港地・船主集落の旅」第12回志賀町・泉佐野市

2020年6月石川県から白山市と志賀町、大阪府から泉佐野市の3市町が「北前船寄港地・船主集落」で日本遺産に追加認定された。今回は志賀町と泉佐野市の話である。 まず泉佐野市文化財保護課・中岡勝課長の話からです。 泉佐野市は「平地」「山」「関空…

『名城巡りと北前船の旅』第60回宇和島城・松山城

『名城と北前船を巡る旅』第60回宇和島城・松山城愛媛県歴史文化博物館学芸課長・ 井上 淳さんは、宇和島城、松山城の城郭研究等近世史が専門で、それぞれの城下の廻船について話していただいた。 白地図使用 関ケ原の戦いの後、藤堂高虎は宇和島城(日本100…

「北前船寄港地・船主集落の旅」第11回 御手洗・竹原

第11回 御手洗・竹原 かつて広島藩だった呉市(御手洗)・竹原市は、『北前船寄港地・船主集落』で日本遺産に認定された。 御手洗(大崎下島)には、呉市から7つの島を結ぶ「安芸灘とびしま海道」と、尾道から「瀬戸内しまなみ海道」の2つのルートがある他…

「北前船寄港地・船主集落の旅」第10回 宮津市

第10回 宮津市宮津市の府立丹後郷土資料館 学芸員 吉野健一氏の話から紹介する。 「北前船寄港地・船主集落」で宮津市が日本遺産に追加認定された2018年、吉野さんが中心になり、丹後ブロックが企画した「北前船フォーラムin宮津」が開催された。 北前船の日…

『名城巡りと北前船の旅』第59回福岡城

第59回福岡城と古伊万里 福岡県芦屋山鹿の「芦屋町歴史の里」資料館 学芸員・山田克樹さんのお話から紹介します。 芦屋町は、博多と小倉の中間にあり遠賀川の河口に位置し東に山鹿、西に芦屋がある。 〈芦屋町は一番北(白地図使用)〉 「芦屋歴史の里」は芦…

「北前船寄港地・船主集落の旅」第9回 尾道市

第9回 尾道市(広島県) はじめに、三つの日本遺産認定に関わった尾道市の西井亨学芸員の話から紹介する。 「NPO法人工房尾道帆布」提供「尾道水道」と呼ばれる内陸と向島に挟まれた川のような海域は、幅200メートル、長さ2キロメートルに及ぶ。この海域は、…

『名城巡りと北前船の旅』 第58回今治城・能島城

第58回今治城と能島城 平成28年「“日本最大の海賊”の本拠地:芸予諸島-よみがえる村上海賊」で今治市が日本遺産に認定された。 その構成文化財に今治城(日本100名城)と能島城(続日本100名城)の城跡がある。 そこで、今治城博物館・藤本誉博学芸員…

「北前船寄港地・船主集落の旅」第8回 浜田市 白山市

第8回 浜田市 白山市 はじめに、島根県浜田市の文化財審議委員・阿部志朗さんのお話から紹介します。阿部さんは、益田翔陽高校地理教諭から2021年4月からは島根県立津和野高校教頭としてご活躍です。 2020年3月「第30回北前船寄港地フォーラムIN浜田」が予定…

「北前船寄港地・船主集落の旅」第7回出雲崎(新潟県)

新潟県出雲崎町の教育長・佐藤亨氏にFM番組でお話しして頂きました。 2019年日本遺産認定式(大阪市) 左から2番目が佐藤教育長出雲崎は1616年、佐渡からの金銀荷揚げ港として越後で初めて7万石の代官所(天領)が置かれ、北国街道の宿場町で賑わった。1672…

「北前船寄港地船主集落の旅」第6回 金沢 輪島(石川県)

第6回 金沢市は、「北前船寄港地・船主集落」で日本遺産に認定され、その構成文化財が2つある「銭屋五兵衛記念館」の田中重之さんにお話していただいた。 「銭屋五兵衛記念館」(2015年10月) 五兵衛は、安永2年(1773)、日本海に面した金沢市北部の金石町…

『北前船寄港地・船主集落の旅』第5回 にかほ市・能代市(秋田県)

秋田県では「北前船寄港地・船主集落」で日本遺産に5市が認定された。 最初に認定された秋田市は『北前船浪漫紀行第1部』で紹介している。今回は、にかほ市教育委員会の紹介で「象潟郷土資料館」鎌田館長のお話です。この資料館の北前船関連資料は、日本遺産…

第57回・新発田城下・会津城下

今回は、新発田市、そして阿賀川でつながる会津若松市からのゲストです。 新発田市立歴史図書館・鶴巻康志副参与の話から紹介する。 この図書館は、加賀国大聖寺領主から幕末まで新発田藩主を務めた溝口氏の古文書を中心に展示している全国でも珍しい、歴史…